ホワイトリボンキャンペーンが30周年を迎えました | ホワイトリボンキャンペーン・ジャパン

ホワイトリボンキャンペーンが30周年を迎えました~ホワイトリボンキャンペーン・ジャパン

女性への暴力撲滅を男性から発信

カナダでスタートしたホワイトリボンキャンペーン(WRC)は、今年11月で30周年を迎えました。

女性への痛ましいヘイトクライム( モントリオール理工科大学虐殺事件 )をきっかけに、3人の男性が「自分たち男性には、女性に対する暴力に反対の声を上げる責任がある」との思いから、アクションを開始。現在では世界50カ国以上に広がり、日本でも2012年からスタートしました。

日本ではまだまだ始まったばかりの活動ですが、女性への暴力の撲滅、暴力の背景に指摘される男性性の問題などについて、発信してまいります。今後の活動にぜひご注目・ご賛同をよろしくお願いいたします。

【解説】ホワイトリボンキャンペーンとは?

WRCJに寄せるメッセージ

※50音順


ホワイトリボンキャンペーンが30周年を迎えました~阿部真紀さんからのメッセージ

阿部真紀さん
認定NPO法人エンパワメントかながわ理事長)

自分で自分を大切にしていいんだよ。
本当に自分を大切に思えたら、きっと誰かを大切に思えるから。そして、誰もがお互いを大切にしあうことができたら、きっとこの社会から暴力はなくなっていくはず。
暴力のない社会を実現することを信じ、これからも共に活動していきましょう。


ホワイトリボンキャンペーンが30周年を迎えました~安藤哲也からのメッセージ

安藤哲也
NPO法人ファザーリング・ジャパン代表、WRCJ共同代表)

コロナ禍の下、ステイホームで家族間のストレスによるDVの増加が懸念されました。
子どもがいる家庭での面前DVは、子どもへの心理的虐待にもなります。
父親たちはそのことを肝に銘じ、どんなときも笑顔で家族と向き合う「フェアメン」であることを望みます。


ホワイトリボンキャンペーンが30周年を迎えました~伊藤公雄からのメッセージ

伊藤公雄
(WRCJ共同代表)

男性主導で進んできた近代(工業)社会の黄昏を前に、女性に対する男性の暴力が歪んだ形で深まりつつあるように見えます。だからこそ、今、戦争や暴力の抑止に向けて、「男性のケアの力(自己・他者の生命・身体・思いへの配慮と行動力)」を、男性自らが身につけていくことが、ますます必要になります。
ホワイトリボンキャンペーン・ジャパンにより一層のご協力をお願いします。


ホワイトリボンキャンペーンが30周年を迎えました~北仲千里さんからのメッセージ

北仲千里さん
全国女性シェルターネット共同代表)

DVや性暴力の被害者に心を寄せて下さる方が増えていることをとてもうれしく思っています。この機運をもう一歩高めて、加害行為を許さない人、無関心・無責任な傍観者をやめて被害の拡大を止めるために行動する人を増やしていきたいです。また、現在進んでいる政策の動きにもぜひ注目してください。


ホワイトリボンキャンペーンが30周年を迎えました~小島慶子さんからのメッセージ

小島慶子さん
(エッセイスト・タレント /

残念ながら、女性に対する暴力は今も身近なものです。
DVはもちろん、ネットでの攻撃、公共交通機関での痴漢行為、路上での故意のぶつかりや性的声がけ、容姿の揶揄や性的品定め、同意のない性行為。どれも暴力です。
”悪気はない”、”よくあること”で済まされるものではありません。”全ての暴力にNO”を当たり前に。ホワイトリボンキャンペーンを通じて多くの人に知ってほしいです。
あなたのアクションが、確実に社会を変えます。


ホワイトリボンキャンペーンが30周年を迎えました~小巻健からのメッセージ

小巻健
(WRCJ運営スタッフ)

1991年カナダでホワイトリボンキャンペーンが始まって30年。女性への暴力撲滅とジェンダー平等は今や世界的な大きなうねりに。反面、今も根深い日本社会の男女格差が浮き彫りになりました。
10年前に始まった日本のホワイトリボンキャンペーンがそれを是正する一助になればとの思いで活動しています。


ホワイトリボンキャンペーンが30周年を迎えました~多賀太からのメッセージ

多賀太
(WRCJ共同代表)

女性に対する暴力の問題は、男性にとって決して他人事ではありません。女性が家庭や職場や街頭での暴力やハラスメントに怯えることなく安心・安全に暮らせる社会は、男性にとっても安全でより生きやすい社会であるはず。女性に対する暴力防止に向けて、共に手を携えて取り組んでいきましょう!


ホワイトリボンキャンペーンが30周年を迎えました~松田明功からのメッセージ

松田明功
(WRCJ運営スタッフ、フリーランスデザイナー

女性への暴力撲滅を入り口にしつつも、従来からの「男らしさ」を問い直す最近の動きに伴い、WRCJの活動テーマは幅広くなっています。いじりやからかい、マウンティング合戦…男社会特有の競争的な習慣や価値観も暴力の背景となりえます。それらに疑問を持つ男性諸氏も、ぜひご関心をお寄せください。


ホワイトリボンキャンペーンが30周年を迎えました~吉岡俊介さんからのメッセージ

吉岡俊介さん
(シニア産業カウンセラー)

不安や怒りを覚えたとき、それを暴力的に他者にぶつけると相手を傷つけます。でもそこで涙を流すことができると、相手との平和な関係を維持できるのではないでしょうか。すべての暴力の根絶に向けて、「力と支配」の価値観から「涙と寄り添い」の価値観に切り替えることが大切だと思います。


吉野太郎
(WRCJ運営メンバー)

世界で30年間にわたり男性の立場から女性に対する暴力をなくすことを訴えてきたホワイトリボン運動に敬意を表します。一人一人の男性が考えること・動くことは、女性はもちろん男性も住みやすい社会をつくることにつながります。あらゆる形のジェンダーに基づく差別や暴力のない社会を目指しましょう。