森喜朗・前東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の女性蔑視・排除発言について、共同代表の多賀太が読売新聞に、安藤哲也がしんぶん赤旗に、それぞれコメントしました。
「言動を変える機会に」多賀太コメント
多賀は、無意識のうちに相手を属性で捉え偏見を言葉にすることは誰にでもあり得るとしつつ、権力を持つ人がそうした発言を繰り返しても周囲が意見を言えず許されてしまうことが問題であること、また女性と対等な立場で活動する経験が乏しいことなどで問題だと気付かない人もいると指摘。
周囲が「おかしい」と感じたら傍観者にならず声を上げることが重要。一方的な研修だけでなく語り合いを通じて自分の差別意識に気付いていく学習が必要であるとしています。
「男女とも生きやすい社会を」安藤哲也コメント
安藤は管理職を対象とした「イクボス研修」の実施の経験から、ジェンダーやLGBTなどについても企業の方が先を進んでいるとし、五輪オフィシャルスポンサー企業にとっても信じられないような発言だったのでは、と指摘。
また上意下達の組織では誰もが疲弊し男性も生きづらく、その生きづらさはジェンダーギャップと表裏一体だとする一方、女性が生きやすい社会は男性も生きやすい社会であり、多様な意見や力を合わせて働きやすい組織をつくっていくべきだと訴えています。
森発言を受けて緊急声明
WRCJでは森発言を受けて2月6日(土)、森氏の組織委員会会長の辞任や、4割以上を女性が占めるよう組織委・JOC役員の組織再編を訴える内容の緊急声明を発表しています。ぜひご覧ください。
文・編集・構成:松田明功(WRCJ事務局 / スタジオ・ボウズ)